撤去された夢のゴンドラ

 2013年8月末日で突然のように閉館してしまった箱根堂ヶ島温泉にあった晴遊閣大和屋ホテル。自家用ロープウェイで谷底にある宿までアクセスするので有名なところでした。昭和レトロな雰囲気がそのまま残る貴重な空間でしたが、やはり時代の波でしょうか。同じ谷底にある対星館といっしょにリノベーションしてオープンするとの事。さて、気になるのが夢のゴンドラがどうなっているかでした。ネット上でも確認できなかったので、運休中の箱根ロープウェイを視察しに行ったついでに現地を訪れてみました!

宮ノ下駅近くにある大和屋ホテルの案内所はまだ看板がありました。そして長期休業のお知らせが。

 ロープウェイ乗り場へ行く道の前にある看板がまだそのままという事は、夢のゴンドラは撤去せずに残してあるのではないかとほのかな期待をしてしまいました。大和屋ホテルの看板には解体工事の予定表が貼ってある。平成26年1月20日から平成27年5月末日と書いてあるので、もう撤去作業は終わっているということになります。

 そして駅があった方を見ると、ガ〜ン!駅舎がない。やっぱり夢のゴンドラも撤去してしまったのでした。右側の画像が以前あった駅舎です。それにしてもずいぶんと木々が生い茂ってしまったものですね。

この辺が乗り場の入口でした。

下の駅も撤去されているのが確認できました。

 たしか歩いて下りれる道があったはずだと思い、下の様子も確認しに行きました。こちらもコンクリートの基礎部分を残して綺麗に撤去されていました。右側の画像が以前あった山麓駅です。

建物に覆われて見えなかったケーブルを固定するガッチリしたコンクリートが確認できます。

 ケーブルから付着したと思われる油のシミが空しいです。箱根ロープウェイよりも古い歴史を持っていた索道だけにとても残念でなりません。せめてあの赤いゴンドラ本体だけはスクラップにしないでどこかに保存してあることを願います。そしてリニューアルオープンの時に施設内に展示保存して欲しいものです。

(2015年8月20日撮影、8月22日掲載)

戻る
inserted by FC2 system