弥彦山ロープウェイ

 仕事で新潟にいて午前中だけ時間があったので早起きして弥彦山ロープウェイに乗りに行きました。昭和33年開業のロープウェイなので自分が好きなレトロな雰囲気が味わえるかと期待も高まります。JR新潟駅から電車でほぼ一時間で吉田駅へ、そこで弥彦線に乗換えて2駅で弥彦駅に到着。そこから温泉街をテクテク歩いて約10分で弥彦神社にたどり着きました。

 自分は神社仏閣には興味がないが、せっかく来たので見学しましたが、なかなか落ち着きのある素敵な神社でした。本殿を左に抜けたところ、もしくは駐車場から横に入ったところにロープウェイ乗場までの無料送迎バスがありました。歩いてもいけますが、舗装してない上り坂なので御年輩の方はバスを利用したほうがいいかもしれません。

 山麓駅です。かなり合格な感じですね。昭和の雰囲気がそのまま残っています。もうたまりません。この時ちょうど開業50年だったようです。自分が到着した時は始発が動く前だったので従業員の方たちが朝礼をしていました。ちなみに駅舎の横に鯉がたくさんいる池があり50円でエサを売っています。ヒマだったのでエサをあげてみたら元気のいい鯉がエサを求めてすごい水音をたてて争奪戦が始まります。まるでピラニア!おもしろいのでぜひ立ち寄ってみてください。(話しがソレました...)

 往復1200円。15分間隔で発車します。駅には歴代の搬器の写真が展示してありマニアとしては嬉しいかぎりです。現在の搬器は3代目で平成2年3月からとのこと。

 自分はロープウェイに乗るのと同じぐらい眺めるのも好きなので駅舎のまわりのロープウェイを眺められるビュースポットを探すのですが、あいにく最適な場所がありませんでした。唯一いい場所が階段を上がり改札口の真横にある窓。そこから山頂駅まで一直線に眺めることができます。ここの搬器は緑色が基調。36人乗りで「うみひこ号」「やまひこ号」で須磨浦と同じである。うみひこ号で山頂へ!

 ロープウェイはやっぱりこの階段のホームがワクワクします。(バリヤフリーという意味からするとフラットのほうがいいのかもしれませんが...)新しいロープウェイは昔のやつみたいにコンクリートでがっしりした駅をつくらないので、これも古い開業のロープウェイの魅力です。搬器はリニューアルされても駅舎は古いまま残っているところがほとんどですね。

 添乗員の女性のガイド説明があります。やっぱり録音よりいいですね。支柱は中間に一基だけ。その支柱の手前で反対の搬器と交換します。山頂駅もどっしりとしていていい感じです。減速してゆっくりこの間に入っていく時がたまりません。

 山頂駅到着。どこもそうですが山頂駅からの眺めは格別ですね。できることならしばらくここに座って景色とロープウェイを眺めていたいものです。

 山頂駅には「開業50年、なつかしのアルバム」といって昔の様子の写真が展示してありました。売店や古いゲームなどの遊戯施設が並んでいて時代遅れな感じがまたステキです。しかし、ここの駅に限りませんがロープウェイの山頂駅舎ってどうも外観が手抜きなやすっぽい建物が多い気がします。

 山頂駅舎を出ると目の前に展望食堂と、画像には写っていませんがパノラマタワーのポールがそびえ立っています。そして目の前に日本海が広がって見えます。この日は天気は悪くなかったのですが、ちょっと霞がかかっている感じでした。

 午後から仕事があり新潟に戻らなくてはならなかったので反対側の「やまひこ号」に乗れず、おなじ「うみひこ号」で下りました。目の前に洋食器で有名な燕市と三条市、そして天気がよければ新潟市まで見えるそうである。

 支柱を越えて今回乗れなかった「やまひこ号」と交換。ここの搬器は比較的新しいやつですが、ちょっとレトロな感じもして好きなのですが、上のハンガー部分が骨組みっぽい感じでそれだけが個人的には好みじゃなくて残念。

 山麓駅の到着です。ゆっくり慎重にホームの溝にはまってゆきます。きっと開業当時から変わらないたたずまいなのでしょう。やっぱりコンクリートの駅がいいですね。

(2007年9月22日)

初代ゴンドラ

昭和33年4月〜昭和41年2月

2代目ゴンドラ

昭和41年3月〜平成2年2月

 3代目にして現在の搬器。ちなみにここのロープウェイはホントに駅の幅にピッチリで、ほとんどすき間がなく駅にハマってゆきます。こんなに余裕がないのも珍しいです。

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