新神戸ロープウェー

 新神戸オリエンタル劇場での仕事で訪れたのですが、劇場のあるビルの横がロープウェイ乗場なので、ちょっと早起きして公演本番前に乗りに行きました。最初の日はあいにくの雨で霧がかかっていていましたが、次の日は晴れたのでもう一度かけつけた。昭和の交走式ロープウェイを求めている自分としては、あまり好みでありませんでしたが、マニアックな条件を無視すれば、ロープウェイとしての醍醐味は十分ありました。あとここの従業員のおねえさん方がみなさんとてもご親切で明るい接客態度が好感もてました。

 新幹線の新神戸駅から歩いても5分でゆける。この北野1丁目駅はけっこう大きなビルですが、中にはレストランとか売店のたぐいはない。エレベーターで4階の乗場へ向かう。循環式で左回りでした。

 駅を出発して後側を向いていると、神戸の街が目の前に広がってゆきます。

 「風の丘」という中間駅があります。

 中間駅を過ぎたあたりから、なだらかな坂にラベンダー園やグラスハウスなどがあるガーデンエリアを見下ろしてのぼります。そして山頂の布引ハーブ園に到着。スイスの町並みのような建物に展望レストハウス、ハーブ関係のギフトショップ、奥へ行くと香りの資料館、森のホールがあります。

 「神戸夢風船」と言われるように、ゴンドラは丸みがあって風船のようである。夏期とそれ以外の週末は夜間営業をしているので夜景を楽しむことができます。別の日に摩耶ロープェイに乗った後に夕方再度立ちよってみましたが、夜景は素晴らしかったです。ゴンドラのまわりに電飾がはわしてあり、夜になるとブルーのラインが光って綺麗でした。

(2006年9月8日)

 余談ですが、ロープウェイの駅に神戸御当地ピンバッチのガチャガチャの機械が設置してあり12種類ある中に新神戸ロープウェイのデザインのがあって、もうそれが欲しくて何回もやるが出てくるのは異人館だったりメリケンパークのだったりでいっこうにロープウェイが出てきませんでした。一回100円なんですが、2000円ぐらい使って小銭もなくなり時間もなくなったので劇場に戻る。公演の昼の部が終わって、どうしてもあきらめられずに舞台メイクをしたまま帽子をかぶって劇場を抜け出しロープウェイの駅へ。10回やってもダメ、20回やっても出てこない。何度も両がいを頼んで、その様子を一部始終見ていたチケット売場のおねえさんがいいかげん気の毒に思ってくれたようで、フタを開けて欲しいやつをくれようとしましたが、どうも上司の人からダメだと言われた様子。そして21回目にやっと出てきました。心配していたおねえさんたちも「良かったですねえ!」って言ってくれました。ガハハハッ。そして一目散に顔をかくしながら劇場に戻りました。ロープウェイ以外の40個ほどのピンバッチは出演者やスタッフの方々にもらってもらいました。

 あと9月7日は小雨だったんですが自分はあまり気にせずに傘を持たずにいたんです。そうしたら係員のおねえさんが「傘を貸しましょうか?」とビニール傘を差し出してくれました。山頂の布引ハーブ園を歩いてまわるのに必要だと思ってくれたのでしょう。そして戻ってきて傘を返そうとしたら「どうぞお持ちください」ってその傘をくださいました。その後も必要だろうという心使いですよね。ただのビニール傘ですが「新神戸ロープウェー、神戸夢風船」と書かれているので僕にとっては大事なコレクションになりました。たぶんおねえさんの個人的配慮で普段からお客さん全員に傘をあげるサービスをしているわけではないのだと思うのですが、まあピンバッチに4100円も費やしたからいいかな?

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