六甲有馬ロープウェー

 六甲山頂と有馬温泉の2764メートルを12分で結ぶロープウェーです。昭和45年7月27日運転開始。起伏に富んだ景色がダイナミックに、そしてドラマチックに展開して、マニアじゃなくてもロープウェーの醍醐味を満喫できる路線だと思いました。

 JR六甲道駅から市バスにのってケーブルカーの駅へ。そこから六甲ケーブルに乗り山頂駅。以前はここから表六甲⇔天狗岩と天狗岩⇔六甲山頂カンツリー、それと六甲山頂カンツリー⇔有馬の3路線を延長5000メートル、32分かけて乗り継いでいけたそうですが、4年ほど前から最初の2路線はず〜と運休中で、現在は六甲山頂⇔有馬区間しか動いていない。なのでここから六甲山上循環バスに乗って現在でも動いている区間の六甲山頂駅まで行かなくてはならない。ケーブルカーの山頂駅の上を横切るように停まっているロープウェイが見えてなんか淋しそうだった。

 20分ぐらいでロープウェーの六甲山頂駅に到着。駅の手前にロープウェーが見えたが、これは運休中の六甲山頂カンツリー⇔天狗岩のやつでした。現在動いているのはこの駅の奥でした。二階に上がると広々としたロビー、チケット売場と売店があります。飲み物の自動販売機はありますが食事ができる施設はありませんでした。

 ちょっと嬉しかったのは、現在運休中のホームが休憩所および見学できるように解放されていました。白にグリーンのラインが入った搬器「しゃくなげ号」が静かにたたずんでいました。(乗ってみたかったなあ....)

 基本的には毎時13分、33分、53分の発車。オレンジ色に青の「こぶし号」に乗って有馬に向かいます。乗務員さんが1人乗り込み、音楽とガイド録音が流れます。発車してしばらくはほとんど傾斜はなくまっすぐに進みます。第2支柱を越えたあたりから視界が開け六甲の広大な山並の上をグングンと進んでゆきます。

 第4支柱を越えると湯槽谷(ゆぶねだに)という深い谷にさしかかり、その中間あたりで反対側のやまぶき色に青の「もみじ号」と交差します。そのもみじ号の車体には5というナンバーが、自分が乗っていたこぶし号には6のナンバーが書かれている。と言うことは現在動いていない2区間、4台の搬器に1、2、3、4というナンバーが付いているでしょう。第5支柱にさしかかると谷の風景も終わり。

 第6支柱を越えると今度は急勾配に下りはじめ、有馬の街を眼下に見下ろします。吸い込まれそうである。最後の第7支柱を過ぎると有馬温泉駅はもうすぐです。

 そして到着。こんな急勾配なのに、こちらの駅もフラットなホームなのでバリアフリーですね。

 ホームの外観を見るとロープウェーの駅というより旅館か料亭のようである。この駅の先に小さな公園があり、その横からホームがよく見えるので、ロープウェー観察にはいい場所です。

 駅の下には駐車場があるのですが、そこで旧搬器を発見!料金所として使われていました。昭和の雰囲気バッチリでイイですねえ。有馬温泉駅も広々としていて気持ちがいいです。やはり飲食施設はありませんでした。

 またこぶし号に乗って六甲山頂駅に戻ります。ポスターやパンフレットを見ると、この搬器の前後にはオレンジと青の他に赤色も入っていたようですが、どうも色やけしちゃったようです。

 有馬山頂行きもビデオと写真を撮ろうとしたらモロに逆光。くやしいけど撮影をあきらめました。気休めに横の風景を撮ったりして....。

 そして六甲山頂駅に到着です。往復1770円。けっこう乗りごたえあるロープウェーでした!  もみじ号から見た交差するこぶし号。

(2007年12月20日)

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