RIGI DUO (Vintage)

 LGB(LEHMANN-GROSS-BAHN)という西ドイツのメーカーが作ったロープウェイのおもちゃです。このLEHMANN社は20世紀初頭ぐらいからあるおもちゃメーカーで、ロープウェイのおもちゃもかなり古い時代から製造していたようです。そのことを考えると、他のロープウェイのおもちゃはこれをお手本に(もしくはコピーして)商品化していたであろうと言っても過言ではないぐらい、ロープウェイのおもちゃの基本的なシステムができあがっています。付属品は搬器が2台、電池で動く滑車、それを留める万力、山頂側の滑車、乗客のフィギア4体、キップとキップを切るハサミ、実際のロープウェイの場所の名前が書いてあるシール、それからボール紙製で自分で組み立てる山麓駅の小屋が付いています。実際は搬器にロープが取り付けられていてすぐに遊べるようになっていますが、自分は外して保管してあります。あとは解説のパンフレットがあるはずですが、自分がオークションで落札したこのセットには残念ながら入っていませんでした。多分これは1960年代初め頃のモノだと思います。RIGI DUOのDUOは搬器が2台のセットの事で、搬器が一台だけのセットもあります。また箱に「E」のシールが貼ってありますが、これは滑車が電池で動く電動のやつという意味だと思います。このシリーズには手で回やつもあるので。

 さて、このRIGIというシリーズは今でも製造販売されています。基本的な作りはほとんど変わっていません。唯一顕著に違うのは搬器がブリキ製からプラスチックに変わった事でしょう。下に現在のRIGIと比較して並べてみました。

 基本的なパーツはまったく同じです。滑車を回す動力は単1電池ですが、古い左側の方は2個使用ですが、右の現在のものは3個使用します。あとキップを切るハサミが古い方はメタル製なのに対して現在の物は赤いプラスチック製です。

 下の画像は乗客のフィギア。左の古い方がスケールがやや小さい。しかし新しくなっても女性客、登山者、カメラを持った観光客、スキー客のキャラは同じである。唯一女性客がスキーヤーに変わっただけ。

左がブリキ製、右がプラスチック製。どちらも扉が開く。ブリキ製の上のハンガー部分はプラスチックです。プラスチック製のが丸みをおびたデザインになっていて、非常脱出用のハッチやハシゴもついています。

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