鋸山ロープウェー 

 有楽町線新木場駅から京葉快速に乗って蘇我まで行き、そこから内房線館山行きに乗りかえ、10時23分に浜金谷へ到着。駅からでもロープウェーが見えた。

 蘇我から乗った電車が国鉄時代の車両で、のっけからいい感じです。浜金谷から静かな海辺の街をあるくこと約7分でロープウェーのりばに到着。駅の横から搬器が見えて最高!この日は風もなく穏やかな天気。15分ごとに運行しておりました。雪印アイスクリームのベンチがステキ。なんか昭和のにおいがしてきました。期待できそうです!

 最初に乗ったのは2号器の「ちどり」。おおっけっこう古臭くていい!なんか興奮します。色もいいし。僕の求めているロープウェーはコレです。乗車する前に記念写真屋さんがいて、お客さんをグループごとに撮影していました。戻ってくる時には出来上がっていて、欲しければ一枚1000円なんですね。普通だったら絶対買わないのだが、ロープウェーと「おのぼりさん写真」が撮れるなんて最高!自分からお願いしちゃいました。

 おまけに女性乗務員の生ガイドときた日にゃもんくなしです。支柱を超えると急に谷のように深くなります。景色もいいですよ。山頂駅は岩の絶壁で、石切り場の歴史があるところだから、砕石した跡がスゴイですよ。4分と距離は短いですがそれなりの醍醐味があります。

 山頂の駅の中がまた最高!昔の観光地の雰囲気があちらこちらに残っていてもう大感激!定番の時代遅れのゲーム遊戯、焼きだんご、記念スタンプもあった。展望台食堂も雰囲気が出てますねえ。僕はおもわずナポリタン600円を食べました。東京のレストランで出されたらあたまにくるような味でも、このこだわりのないレシピがいかにも昭和の観光地で泣けます。ある意味美味しかった。お皿のNRK(たぶんの鋸山ロープウェー株式会社の頭文字でしょう)がレトロだし。この皿欲しい。僕以外にお母さんと坊やがラーメンを食べていた。この佇まいも気に入りました。

 展望台から眺めを楽しみ、ロープウェイを観察して一度下りました。そして2往復目に登ってきた時、山頂駅からちょっと離れて散策してみました。「日本一の大仏」とかいって、ここから入場料600円が必要らしい。日本寺と31メートルの石の大仏があるらしい。それには興味がなかったのだが、「地獄のぞき」というのが気になって入る事にした。くねった階段がひたすら続き岩が張り出したところに着いた。横から見るとすごいが、実際にその先から見下ろすとたいしてスリリングじゃない。むしろその下にある石切跡に刻まれた百尺観音のがすごかった。600円は高いが、江戸時代から明治にかけて切り取られた石の跡は一見の価値はあった。ここよりもっと下の方におりると日本寺と石大仏があるらしいが、また登るのがイヤだったので見ないでロープウェイの駅に向いました。

 下りは1号車の「かもめ」に乗りました。真下に山、目の前に海が広がりとてもゴキゲンな眺めです。いや〜ホント今回は大満足でしたよ。まさしく僕の求める昭和のロープウェイの姿がほとんどそのままに残っていました。お願いだからこのままの姿で残していってもらいたい。まちがってもスイス製のこ洒落た最新の搬器なんか導入しないで欲しい!

(2005年11月28日)

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