日本平ロープウェイ

 数日大雨の日が続いた後10月9日は朝から晴天に恵まれた。体育の日で祭日だったのでクラスもないので一日フリーである。こうなるともうロープウェイに乗らずにはいられない。9時6分東京発の新幹線ひかりに乗って静岡へ向かいました。駅から日本平行きのバスに乗る。祭日の為、途中の動物園までの道が渋滞して50分ぐらいかかってしまった。自分はこの場所の古いロープウェイの絵葉書を持っていて、ずいぶん前から訪れてみたいと思っていた。

 バスの終点、日本平パークセンターに到着。バスで高いところまで登ってきたので、すでに眺めがいい。中は広いおみやげ売場とその奥に食堂があります。自分は特に何を買うわけでもないのですが観光地のおみやげ売場の雰囲気って好きです。

 そのおみやげ売場の先を抜けるとロープウェイのりばへの階段があります。お決まりのロープ見本もあります。ここから左側に外へ出るとビュースポットがあります。

 ここはおみやげ売場の中を通らずに建物の脇からも降りて行けます。天気が良ければ駿河湾や久能山側の駅まで見渡せます。ここはロープウェイの駅の様子を横から眺められる最高の場所でもあります。自分は搬器が出発したり到着する様子を観察しているのが大好きなので、こういう場所はたまりません。

 あおい号で久能山へ向かいます。ここは高い方から低い方へ向かうめずらしいロープウェイで知られてますが、久能山もそれなりに高い場所なので、山麓と山頂を結ぶという感覚ではなく、険しい山と山との間を橋渡しするロープウェイという感じです。

 屏風谷の山あいを通り抜け46メートルの鉄塔を越えると右側に海が広がってきます。そして山の間に吸い込まれるように久能山駅に到着。

 こちら側はフラットな駅でした。画像には写っていませんが左側の竹林の中に樹齢500年のくすの木がありました。

 駅からちょっと長い階段を下ると久能山東照宮の社務所、茶店、博物館、そして東照宮の入口があります。その入口から反対側へ歩いていったら長い石段が続いておりました。本来は下から歩いて登って参拝するんですね。1159段あるそうです。ロープウェイのガイドさんが「いちいち御苦労さん」と覚えるのだと教えてくれました。神社仏閣は興味ないのですが一応ここまで来たのでさらっと見てロープウェイに戻りました。

 たちばな号で日本平側に向かいます。久能山駅は両脇を木々が生い茂っているので、出発してそこを抜けるとウァッと視界が広がるのがとてもドラマチックでした。

 鉄塔を過ぎると左側あおい号と交差します。ここが中間地点ですね。ここのガイドのおねえさんは4人いらっしゃるそうです。日中は10分おきの発車なので交代でやるにしても大変でしょうね。黄色いコスチュームが鮮やかでした。ここのおねえさんたちのガイドはとてもユニークで正統派から冗談でお客さんを笑わせる方までさまざま。何度乗っても飽きません。日本平ロープウェイの大きな魅力の一つだと思います。

 そのガイドのおねえさんが駅の下に、ももちゃん、ゆきちゃんというメスと、グリ君、グラ君というオスのヤギがいる事を教えてくれました。駅の外にやぎのエサの自動販売機があり、100円でエサを買い、ちょっと下に降りて行くと柵の中に白黒のヤギたちがいました。

 そのヤギのいる場所へ降りてゆく途中にロープウェイを真直に見れるスポットを発見。駅のそばの為、減速するので乗っているお客さんに見下ろされ恥ずかしかった。

 日本平パークセンターの奥にある広い食堂でそばを食べました。おみやげ売場にロープウェイ関係のグッツは何もなかったのですが、唯一あったのがこの抹茶シュークリーム!箱がゴンドラのデザインなだけですが買っちゃいました。たたんで箱だけ保存しました。

(2006年10月9日)

 温泉や旅行が目的ではなくロープウェイの為だけに遠出をするので、それだけの為に交通費を払うのはけっこう割高である。なのでちょっと移動してまわれる場所があれば、はしごをします。この日も同じ静岡の淡島マリンパークのロープウェイにはしごしようと考えていましたが、日本平の場所がとてもすばらしかったので、一日ここでのんびりすることにしました。
 この日は3往復して帰りのバスの時間を見るとまだ45分ぐらいあったので、もう一度乗りたくなった。16時の久能山行きに乗り16時15分最終の日本平行きで戻ってくれば16時33分のバスにまにあうという計算。チケット売場へ行くと「今日、何度も乗られてますよね?どうぞお乗りください」と下見券というのを手渡されてタダで乗せてくださいました。カンゲキ!そして4往復目を堪能して券を返しにチケット売場に寄ると「非売品でもうない物だけどどうぞ!」てロープウェイの形をしたマスコットをくださいました。ヒモを引っ張るとブルブル動きます。こりゃ最高のプレゼント。「また来てくださいね」と親切な言葉をいただきバス停へ。すると仕事を終えた先程の従業員の方が通りかかり挨拶をされる。「僕も帰るのでよかったら駅まで送りましょうか!」と清水駅まで送ってくださいました。従業員さんたちの思いやりのおかげで最高に幸せな気分で日本平を後にしました。

 これは古い絵葉書ですが、基本的には今も変わっていませんでしたね。まったく違うのは搬器ぐらいでしょう。静鉄電車博物館の電車図鑑の中の索道線用車輌のセクションを見ると現在の搬器は5代目らしい。この絵葉書の頃の搬器の資料はあまり残っていないようです。

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