那須ロープウェイ

 茶臼岳はなんでも関東唯一の活火山だそうで、ロープウェイは1962年に開業なのですが2002年4月27日に現在の新型が導入されました。新幹線やまびこ201号で那須塩原駅に着いたのが8時51分。普通ならここからバスでロープウェイ乗場まで行くのだが、クラス会で前日から塩原に泊まっていた母親と叔父、その二人を自動車で連れてきていた弟と合流して茶臼岳に向かった。10時頃には到着したのだが、駐車場が満車、順番待ちで1時間ぐらいかかってしまった。

 山麓駅の様子。山に高い木がないので山頂駅までよく見渡せます。チケット売場や売店がある建物とロープウェイの駅がある建物が橋でつながっています。

 駅は大勢の団体客を受け入れられるように広々しています。おみやげ売場と焼そばなどの軽食コーナー、画像には写っていませんが、そば屋のカウンターもありました。茶臼岳登山に来ている人も多く、山の天気が変わりやすい事や登山者は名前を登録するようにとか諸注意を放送で呼びかけていた。

 さて、毎回恒例のロープウェイを観察できるスポット探し!駅舎を出て左に行くと、駐車スペースの先に絶好のポイントがありました。ホームの近くまで行く事ができます。近くでみるとすごく大きな搬器だとわかる。ここから中間地点の交差や山頂駅まで全長を一直線に見渡せます。

 さて乗り込みます。なんかどこかの倉庫のような内装の駅舎。ホームは壁に覆われている。寒い冬の強風を防ぐためでしょうか?駅に停まっている搬器のたたずまいを見るのが好きな自分としてはちょっと残念。111人乗りなのですごく広々しています。

 一面見渡せる斜面をけっこう急勾配な感じで登ってゆきます。大型のロープウェイはどっしりと安定感があってとても快適でした。まもなく反対の搬器と交差します。遮光性の窓なので画像がちょっと暗めになってしまいます。(新しいロープウェイに多いのですが、景色の本当の色がわからないで自分はどうも好きになれない。)

 下から見上げると底の広さがわかりますね。ここの旧搬器は「かっこう号」と「りんどう号」だったそうですが、新型はなぜか両方ともTOYAと書いてありました。録音の車内アナウンスではまだその名称は残っているようですが搬器のどこに書いてあるのかわからなかった。あとでビデオをチェックしたら横ではなく前と後ろにひらがなで書いてあった。山頂駅に向かって右側が「かっこう」、左側が「りんどう」でした。なので上の画像は「りんどう」で登っています。支柱は一基。「支柱を超えると大きくゆれます。」と添乗員のアナウンスがあり、ゆれた瞬間お客さんが「お〜おっ」ていうリアクションがお決まりで面白かった。支柱を過ぎると傾斜が緩やかになり山頂駅は目の前です。

 扉が広く開き、フラットなホームなので100名近いお客さんもスムーズにおりられます。そしてここの特徴の一つである跳ね上げ式のホーム。搬器がホームに着くと両脇から橋がおりてきて搬器を挟んでゆれを防ぎます。

 山頂駅にも軽食コーナーとおみやげ屋さんがあります。 駅を出ると茶臼岳の上へ向かう道があります。山頂駅はまだ茶臼岳の中腹あたりなんですね。自分はロープウェイが目的なので展望台の方へ。

 外から見た山頂駅です。訪れたのは10月半ばでしたが、けっこう涼しかったです。  登山目的じゃなくても、ロープウェイオタクじゃなくても、ここの展望台からの眺めを見るだけでも来る価値は十分あります。

 その展望台からの眺めです。紅葉が始まったばかりって感じでした。ロープウェイの山麓駅から山頂までぜんぶ見渡せるゴキゲンな場所です。

 家族といっしょだったので早めに引き上げました。今度は「かっこう」で下ります。下りはやっぱり先頭の窓側から景色を見たいものです。おばさんといっしょに小走りになってしまいます。

 支柱の前までは、わりと地面から近い感じですが、支柱を越えると谷が深くなりスリリングな感じになります。そして「りんどう」と交差します。交差する時たいがい子供が「バイバ〜イ」と手を振ります。でも遮光性の窓なので相手から見えません。

 そして楽しい時間はあっという間に過ぎ、山麓駅に到着です。全長812m、約4分の空中散歩でした。古いロープウェイ好きの自分としては、リニューアル前のロープウェイに乗ってみたかったです。そんな個人的な好みを別にすれば、ここのロープウェイが人気があるのもうなずけます。大型ロープウェイを導入して大勢の人をさばけるようになったのも正解なのですが、あとは駐車場の問題でしょうね。

(2007年10月15日)

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