身延山ロープウェイ

 新宿の高速バスターミナルから7時40分発の身延山行きに乗り、11時10分頃には身延山に到着!バス停の横のおみやげ屋さんで絵葉書を買う。店のおじさんに「ロープウェイのりばは境内の階段を登らなきゃいけないんですよね?他にロープウェイのりばに行く道ってないんですか?」って尋ねたら「う〜ん、まあ若いんだからゆっくり上がってみてらっしゃい」て言われた。他に道があるっぽい口ぶり。とにかく境内の階段を登ってみることにした。

 「つなわたり」のサイトでこの長い階段を上った奥にロープウェイの駅があることは承知していたので驚きはしなかった。菩提梯(ぼだいてい)と言って287段あるそうです。タップダンスで鍛えた足には自信があったが、さすがに息があがって足首が筋肉痛になった。上がりきると大本堂があるが拝みもせず裏にある駅を目指した。駅の左下にはバスの駐車場が見える。やっぱりわざわざお寺の階段を上らなくても、ここまで来る普通の道があった。ホームページでプリントアウトしておいた割引き証(100円安くなる)を提示して往復2枚を購入。ここは基本的には20分ごとに動いています。

 11時40分発に乗車。ここの搬器は「たちばな」と「ぼたん」で、まずは「たちばな」で上がりました。ここの勾配はすごく急で、ロープウェイでは全国6番目の高さだそうです。ぐんぐん上がる感じがして気持ち良いい。嬉しいのは、女性の乗務員さんの生ガイドでした!最近乗ったのは全部録音だったから、生ガイドはやっぱりいいですね。乗客の中にお坊さんらしき人がいて、駅員さんたちが頭をさげて挨拶していた。いつもロープウェイに乗って通勤?しているのでしょうね。進行方向にむかって右側に視野が広がっていきます。手前の山の向こう側に富士山の頭が徐々に見えてくるのが印象的でした。駅を出ると展望台があり、みなさんは富士山をバックに記念写真を撮っておりましたが、自分は富士山よりもロープウェイが駅から出たり入ったりする様子を横から眺められる恰好の場所でした。

 山頂の奥の院駅の改札をでると一階がおみやげ屋さんで、やっぱりありましたよ焼きだんご!2階はそばやうどんがある食堂です。僕はしいたけそば600円を食べました。

 奥の院思親閣の他に反対側の山の景色を見るための展望台があります。途中にクマやヘビに注意という看板があってちょっとビビります。(「ご注意ください!」ってクマに出くわしたら注意するもないでしょうが!)あと境内ではだんごを食べ歩きしながら入らないように串いれがあるのが印象的だった。

 下りは早めに並んで先頭に乗りました。今度は左手に富士山がだんだん見えなくなっていきます。ここの搬器は昭和56年頃の製造ですがオーソドックスで、古いヤツが好きな僕の中ではとりあえず合格です。久遠寺(くおんじ)駅では最初は気づかなかったのですが、通路に滑車が見える窓がありました。ただ動いている時はこの通路まで入れないので動いているところは見れません。

 駅の外にでるとロープウェイの駅舎の前へ続く道があり、そこから見上げるかたちでロープウェイを見る事ができます。駅の右側に一段低いところがあり、そこに腰掛けてお日さまを浴びながらのんびりとロープウェイを眺める一時は最高でした。この後僕はもう一往復しました。今度は反対側の「ぼたん」に乗りました。すごい大型ロープウェイでもないし(45人乗り)、一見それほど高い場所にのぼった感じがしませんが、実は高低差が763メートルもあるので多少鼓膜が圧迫される。全長が1665メートルで7分かかるので、短からず長からずで、生のガイドで眺めも良く、全体的に満足度の高いロープウェイでした。

(2005年11月21日)

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