鬼怒川温泉ロープウェイ

 普通は温泉に行ったついでにロープウェイに乗ったりするのだが、こっちのメインはあくまでもロープウェイで、その為に往復の交通費をかけているので、一日にはしごができる場所なら好都合である。日光の明智平のロープウェイに乗りに行った日、東武日光駅に戻った僕はそのまま鬼怒川へ向いました。念のため電話したら、上りの最終が3時54分だという。日光から電車に乗ったのがすでに3時。鬼怒川駅からタクシーを飛ばしてなんとか最終前に駆けつけましたよ。

 10数年前に大学の同級生と遊びに来た時以来の場所です。駅舎は全然変わっていませんでした。往復一枚と言ったのに480円といわれ「なんでそんな安いの?」と思ったら、スイス製新ゴンドラ導入記念とやらで2006年3月31日まで平日の15時から半額のようです。2005年7月2日に搬器を入替えたようで、古いヤツが好きな僕には残念ながら訪れるのがちょっと遅かったようです。

 発車まで数分あったので外に出て駅舎を観察。自分はこの横からの眺めが好きなんです。真っ赤な新しい搬器も見えました。レトロな駅舎と洗練されたデザインの搬器がミスマッチで不思議な感じです。

 月曜日の夕方なので、お客さんは僕ひとりでした。貸切状態も悪くないのですが、他のお客さんといっしょに乗る方が観光地の楽しい雰囲気が伝わってきて好きです。もっともこんな営業終了真際なのでしょうがない。

 最近のロープウェイの特徴なのか、遮光性のような窓なので、外の風景がスッキリ見えなくて自分はどうも好きになれない。(ましてや夕方で天気が曇りだったからなおさらだけど.....)ここも添乗する人はなし。録音のガイド説明が流れます。河口湖のロープウェイと同じぐらい急勾配で温泉街を見下ろします。

 約3分半で丸山山頂に到着。1人だったので駅員さんにことわってしばらく駅内で写真撮影をさせてもらった。おさるの山の従業員さんは、こんな時間にお客が上がって来て驚いていた様子。檻状になった通路を通ってさるを観察する。シカは見当たらなかった。そう言えば昔の搬器にはシカとサルの顔の絵が書いてあった記憶がある。駅舎の上の物干台みたいなのが展望台である。

 晴れていればもうちょっと景色が見れたと思います。ロープウェイ巡りを始めて思ったんですが、どこもハイキングコースの入口、展望台以外に気の利いた施設が少ない事が多いですね。展望台の横に新しい展望台とレストランの構想図の看板がありました。従業員の方に何時できるのか訪ねると、今のところあくまでも予定だそうです。

 最終下りが4時18分。でもお客は僕だけなので、ちょっと早めて12分発になりました。斜面を整備していた作業員さんたちといっしょに乗車しました。山麓駅で従業員のおねえさんとおしゃべりしながら残りの従業員さんたちが降りてくるロープウェイが下りてくるのを眺めてから駅を後にしました。すっかり日も暮れて、歩いて鬼怒川駅についた頃には温泉宿の窓に明りが灯っていました。日光明智平からの寄り道だったので、慌ただしくなってしまいましたが、とりあえず乗れて良かったです。

(2005年11月14日)

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