プラスチック モデル ロープウエー

 今井科学(イマイ)というメーカーが発売したロープウェイのプラスチックモデルです。「スクールシリーズNo.2」と書いてあり「学校理科工作用組立モーターを利用して完成したゴンドラを動かす工夫をしよう。」という宣伝文句が「これは教育的教材であり単なるおもちゃではない」というイメージを持たせようとしている感じさえします。この今井科学株式会社はウィキぺディアによると1948年から2002年まで存在して1960年代に「ダンダーバード」の模型を発売してヒットしたメーカーのようです。

 箱の大きさは縦12cm、横20cm、幅3cmです。パッケージの写真は静岡にある日本平ロープウェイです。写っているのは初代の搬器で、開業が1957年なので、これはその頃の商品と察します。当時はレジャーブームで日本中にロープウェイが作られた時代だったので、戦闘機や軍艦などのプラスチックモデルがほとんどだった中でこのような商品が登場したのでしょう。またこのメーカーが静岡にあった事などから日本平ロープウェイをモデルにしたのも理解できます。

 自分は未使用の物をそのままコレクションとして保存してあるので、実際に組み立てた画像をお見せできないのが恐縮ですが、下の説明書にある写真を見ると感じがわかります。当時の実際の日本平ロープウェイのゴンドラをかなり忠実に再現して、ちゃんと扉も開閉するようです。部品からサイズを推測すると縦約3cm、横約5cm、幅約2.3cm(上のハンガー部分を抜かしてのサイズ)です。水転写で貼る赤いラインのシールもちゃんとあるのでパッケージの写真と同じになります。支索用の糸とえい索用の糸の両方を架けて動かす仕組みも本格的です。

 さて、この商品で一つ謎なのが、このゴンドラの台数でして、上の説明書の文章の「ゴンドラを2台にして動かすとなお一そう面白い。」と書いてある事からすると、本来のセットではモーター台のキットとゴンドラのキットが1つずつ入っていたようなのですが、自分が購入した物にはゴンドラが二つ入っていました。一つには「ゴンドラ材料」という札が貼ってあり、もうひとつにはない。

 説明書の左下の方に「ロープ(糸)のつなぎ方」というのがあり、そこに「ゴンドラ2ヶの時」という図式もあります。

 2つ目は元の購入者が別売りのを買ったのか、それとも最初から2つ入っていたのか、この辺が定かではないのです。

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