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長瀞駅に着くと目の前に鳥居があって、それを抜けてロープウェイの駅に向った。駅まで徒歩15分ぐらいらしい。なだらかな坂が続き、道の行き止まりを左に折れれば駅かと思いきや、もっと急な坂道が見えた。これを歩いて登らせる気かい?でも早く乗りたいから汗ばみながら登っていきました。坂を登りきって大きな駐車場が見えてきたので、やっと着いたと思ったら、駅はもうちょっと上だった。そもそもこんな場所は団体のバスツアーで来るのが普通だから、歩いてここまで来る人の事はあまり考慮してないってことね。とにかく最後の坂を登ると宝登山ロープウェイ山麓駅が。「つなわたり」で見た写真と同じ駅だ!このロッジ風のデザインがレトロで素敵。これこそ昔の観光地の雰囲気が漂っていて僕的にはもうたまりません。 |
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とりあえずチケットを買う。往復720円とけっこう安い。次の11時発のに乗れそう。まだ改札は開いていない。むこうにロープウェイが見える。あの階段ホームにとまっているロープウェイの光景が好きだ。発車までちょっと時間があった。駅では、さえないおみやげ品がワゴンに並べられていて、ロープウェイを待っているお客さんたちがひやかしていた。店番は駅員さんたちだし。左端にはゲームコーナーがあった。なんか力が入っていないこういう観光地のたたずまいも、ひなびた感じがしてGOOD。さっ、いよいよ乗り込みます!ここの搬器(はんき/ゴンドラのことね)は「もんきー」と「ばんび」という名前がつけられている。まずは「もんきー」で上に向います。平日の朝方なのでお客さんも7〜8人程度だった。女性のガイドさんがいて、これも昔風の営業スタイルで、自分の子供の頃のロープウェイの面影を求めている僕にはこれがまた涙モノでした。『この宝登山ロープウェイは四線交走式の安全索道で、太いニ本の支索(しさく)と細い二本のえい索とによって、ふたつのゴンドラがつるべ式に上下しております。みなさまが御乗車になられましたこのゴンドラは愛称「もんきー」と申しまして、最大乗車人員50人乗りでございます。これより山頂駅まで標高差236メートル、延長832メートルを1秒間に3.6メートルの早さで約5分で登ります。....』と流暢に説明が続く。 |
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山頂駅に到着!この搬器が古臭くても〜う最高!最近ロープウェイもすぐリニューアルとかされちゃって、変にカッコよくなって僕はがっかりしている。こういう流線形のとぼけた面構えの昭和時代の搬器がやっぱり素敵ですよ。宝登山ロープウェイはすべてにおいて時代遅れでホントに大満足です。僕のロープウェイめぐり第1弾にはうってつけでした。 山頂駅についても別に神社仏閣とかに興味はないから駅のそばでロープウェイを眺めていた。でも帰りは反対側の「ばんび」に乗りたい。ロープウェイは30分毎の発車で、次の下りは今自分が乗ってきた「もんきー」だから「ばんび」に乗る為には1時間待たなきゃなのね。さすがにちょっと時間があるので、駅から4分の小動物園をひやかすことにした。過去の自分の経験上、この手の観光地の動物園って「いけてない」のがあたりまえ。入場料420円、ちと高い。でもいっか、入っちゃえ!サルの餌100円も買って中へ。目の前にいきなり飛び込んできた元気な動物がヤギだった。このあいだの公演でヤギの書割りを作ったばかりだったからウケた。餌でもくれると思ったのか檻を越えて寄ってくる。でもサルの餌は与えないでくださいと注意書きがあるから、何もやれない。となりにはウサギがいた。好きじゃないので無視してサル山へ向う。途中にシカもいたけどなんか不幸せそうだった。サルがいる囲いの上に歩道橋のような通路があって、そこからドッグフードみたいな餌を投げると見事にキャッチしやがる。ちなみに搬器の「ばんび」と「もんきー」はここからきてるのかな? |
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動物たちに別れを告げた僕は12時の下り「ばんび」に乗りました。許されるなら何時間でもこのホームにたたずんで「ばんび」と「もんきー」が行き来するのを眺めていたかったっす。自分のおもちゃのロープウェイの駅の参考にと、いろんな所の作りを眺めていたから変な人に思われたかもしれない。山麓駅に着くと、観光バスの団体客が駅に溢れていた。早く来てよかった。今度は「ばんび」と記念写真。大満足した僕は、この後長瀞駅まで歩いて戻り、三峰ロープウェイに乗るため、秩父鉄道で三峰口駅へ向いました。スッゲ〜楽しい〜。(2005年10月24日) |