滋賀県/八幡山ロープウェー

 御在所ロープウエイを堪能した自分はその夜名古屋に宿泊して、次の日に新幹線で米原へ。そこから近江鉄道に乗り換え近江八幡に到着。路線バスで大杉町下車。ロープウェーの駅は日牟禮八幡宮(ひむれはちまんぐう)の先にポツンとありました。

 山麓の公園前駅です。「八幡山ロープウェー」の看板のフォントがどことなくレトロで素敵です。往復800円とリーズナブル。

 おみやげ売場。この日は暑かったのでソフトクリームを食べているお客さんが多かったです。 山麓駅のホームの様子です。自分の好きな階段ホームですが、まん中はフラットになっています。

 ここのキャビンは25人乗りで小型ですが、その割には横幅がありスマートというよりちょっとカワイイです。これは2号車で桜の花のデザイン。まるで和菓子の包装紙のような雰囲気で情緒あるこの町にピッタリです。「鉄道データファイル」によると現在のキャビンは4代目で2007年に架け替えられたようです。 キャビンが到着すると横揺れを押さえる為に従業員さんがくさびを差し込んでいました。

 2号車に乗って山頂へ向かいます。出発すると真下は駐車場です。  距離が短いので山頂駅まで見渡せます。支柱は2基。

 支柱を越えた後に1号車と交差する中間地点です。  2つ目の支柱を越えるとすぐ山頂駅に到着!

 昭和を感じるコンクリートのホームがたまりません。  そして八幡城址駅に到着。こっちは全部段差の浅い階段ホームです。

 そしてこの風景が最高です。自分はずっとここに佇んでいたいです。  また駅舎の建物がレトロでいいですね。

 駅の前の階段を上がると山頂売店と室内展望台があります。2階の展望台は「展望資料館」にもなっていて伝統工芸品の説明の展示が少しあります。

 八幡山山頂には村雲御所瑞龍寺本堂や琵琶湖などが見渡せる西の丸跡、近江八幡の山並が望める北の丸跡などがあります。

 1号車で下っていきます。こちらのデザインは紅葉です。  旧城下町を見下ろせる最高の景観が目の前に広がっています。

 山裾を伝っていく感じなので高所恐怖症の人でもさほど恐くはないと思います。ここも秋は紅葉が綺麗だそうです。

 中間で2号車と交差します。ガイドは録音で乗務員はいません。  第一支柱を越えるとまもなく山麓の公園前駅です。

 ちなみに運転室は山麓側にありました。  山麓駅に到着の1号車。

 ここの山麓駅は地面と同じレベルなので、真ん前の駐車場付近はロープウェイの様子を観察するには最高のスポットです。

 自分は御在所ロープウエイに乗った次の日に訪れたのですが、ダイナミックなスケールの御在所にくらべると、とても小規模な印象を受けましたが、個人的な好み(あまり規模の大きくない交走式で昭和の雰囲気が残っている場所)という意味ではまさにヒットでした。情緒豊かな町に溶け込んでいるのどかなロープウェイはとても魅力的で、それは尾道にある千光寺山ロープウェイとどこか共通している存在感がありました。古いモノを大切に残している町には最新式のロープウェイより、このようなオーソドックスなロープウェイが似合います。

(2009年9月11日)

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ちなみに「鉄道データファイル」の285号に八幡山ロープウェーの詳しいデータが載っています。
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