HEHIM Seil-schwebebahn HO

 これもドイツのエーハイムという会社が製造した交走式ロープウェイの模型です。箱にHOと書いてあるので、鉄道模型のHOゲージにスケールを合わせてあるのだと思います。EHEIMの循環式の模型のコーナーでも説明しましたが、このメーカーは1949年にギュンター・エーハイムという人が設立した模型の会社で、のちに観賞魚用のポンプなどの分野に移行してゆき1970年に模型部門を売却したようです。現在でもBRAWAという会社が同種の物を製造しています。

 40cm×16cm四方の箱に綺麗にパーツが納まっています。なんと言ってもこのパッケージのイラストが素敵じゃないですか!多分1962年頃の物だと察します。BRAWAの現在のパッケージや、この60年代以前の箱のデザインよりこのデザインのが楽しさが伝わってきて良い。

 上の図は解説書の一部です。紐のかけ方がわかります。この製品のすぐれているところは、ちゃんと支索(ゴンドラがぶら下がる為のロープ。電車でいう線路)と、えい索(ゴンドラを引っ張るロープ)の両方があるところです。普通おもちゃのロープウェイはそこまで厳密に再現されていない。それと金属のえい索を通ってゴンドラの中にある豆電球がつくようになっている。動力はモーターで、鉄道模型を動かすトランスにつなげて操作する。

これが搬器(ゴンドラ)グレーと赤の色違い。縦2.5B×横4.5B×幅1.5B。下からハンガーの上までが約6.5B。

 余談ですが、これはある方の他界されたお父様のコレクションを自分が譲り受けたのですが、付属の紐なども使った形跡がないので、たぶん未使用のまま大切に保存されていた物と察します。箱の横に「輸入品/ドイツ」などど貼ってあり、当時は相当高かったのではないかと思います。 

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