BATTERY POWERED MOUNTAIN CABLE CARE

WITH LIGHT AND CABLE

 1950年代から60年代にかけて日本製のおもちゃをアメリカで輸入販売していたCragstanというメーカーのロープウェイです。米澤、他いくつかの日本のおもちゃメーカーがCragstanに納品していたようなので、このおもちゃがどこの日本メーカー製なのかは現在不明です。ロープウェイは本来ゴンドラがロープで引っ張られて動く乗物でゴンドラ自体に動力はないのですが、おもちゃのロープウェイにはゴンドラ本体にモーターが内臓されている自走式のタイプがけっこうあり、これもその典型的なおもちゃです。

 20cm×18cmの箱にゴンドラ本体とそれを吊すロープが入っています。ゴンドラは縦8cm×横17cm×幅8cmで上の懸垂機は高さが約8cmあります。ブリキ製。付属のロープは約5メーターあり、物干用のロープに質感が似ています。上部に突起したスイッチをひねるとモーターが動き出します。ロープの両端には5円玉ぐらいの金具が付いていて、懸垂機の上部にある爪のような部分がそれに触れると押されて反対方向に動き出します。両方の正面には豆電球がはめ込んであり進行方向側が光るようになっています。(片方は白、片方は赤。)電池は単1が2本で、ゴンドラの底にフタがあります。フタの部分にMADE IN JAPAN書かれている。
 日本製ですがアメリカのメーカーで売られていた物なので、お客さんの絵がみんな外人風です。両正面とドアのところにこのおもちゃメーカー名のCragstanという字が入っています。本当のロープウェイにはゴンドラに運転手さんはいませんが、このおもちゃの正面には運転手のような人が描かれています。スイッチを入れると直線距離を力強く進んでいきますが傾斜にはあまり対応できません。個人的にはおもちゃといえども自走式のタイプはロープウェイというより懸垂式モノレールぽい感じがして違和感を感じます。しかしこのおもちゃで自分が好きなのは、上の懸垂機の曲線の感じが古いロープウェイぽさを上手く表現していて気にいってます。ネットオークションなどで同じ形の物でデザイン違いのを目撃しているので国内販売用のもあったのかもしれません。

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