鋸山ロープウェー2代目搬器にお別れ

 2012年12月7日、鋸山ロープウェーの2代目搬器がラストランの日を迎えました。2005年に初めてここを訪れた時、駅舎や食堂など、まるで昭和40年代で時が止まっているかのような観光地の雰囲気に感動しました。なかでもこの搬器が1988年の登場でありながら昭和レトロな魅力に溢れていて一目惚れしました。日本車輌製。一号車が「かもめ」、二号車が「ちどり」という愛称で、それは今度登場のスイスCWA製の3代目搬器にも受け継がれています。最近の搬器は鋭角的でシャープなデザインが多い中、全体的に丸みのあるこのデザインには「可愛気」と「やさしさ」がありました。2005年に訪れた時の自分のレポートを見ると「まちがってもスイス製のこ洒落た最新の搬器なんか導入しないでほしい!」と書いてますが、その通りになってしまいました。過去数年の間に何度も訪れていますが、2〜3年前ぐらいからボディーの腐食が気になりはじめていたのも事実です。海の側なので潮風の影響もあるのでしょう。最後の日は16時の山麓行き「ちどり」に乗ってこの大好きな搬器にお別れしました。

(2012年12月21日掲載)

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