「科学ブック」の箱根ロープウェイ

 世界文化社が発行していた「科学ブック」という幼児向けの本で何巻かあり、その中の一冊「第2号/りくの のりもの」では写真と絵で乗物の仕組みをわかりやすく説明してあり、電車、蒸汽機関車、バス、モノレール、ケーブルカー、トロリーバス、それからジェットコースターやエスカレーターまで紹介しています。その中にロープウェイとケーブルカーを説明したページもありました。「ろーぷうえーは きゅうな さかを くうちゅうに はられた ろーぷを つたわって うごきます。...」幼児向けなので全部平仮名で書かれています。見開きページの三分の一はケーブルカーの紹介。

 雑誌の最後に親や先生が子供に乗物の仕組みを説明できるように数ページにわたって解説が書かれている。これはロープウェイとケーブルカーの説明文です。支索を「つり網」えい索を「ひき網」」と書いてあります。

 さて、このサイトの中で、同じ「科学ブック」でアタミロープウェイが載っている版も御紹介していますが、そちらは昭和34年発行なのに対して、箱根ロープウェイが載っている方は昭和41年発行、本の基本的な構成はどちらも同じですが、絵や写真などがリニューアル?されています。わずか7年の差でも表紙の特急が「こだま」から「新幹線」に代わっているところに時代の流れを感じさせます。

昭和41年5月20日

昭和34年9月20日発行

(2011年12月10日)

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