3度目の御在所ロープウエイ

 昨年買った年間パスポートの有効期限が今年2011年12月26日で切れるので、その前にもう一度ぐらい使いたいと思っていましたが、東京から名古屋まで新幹線だと往復約2万円はかかるので、ちょっと気軽に行けなかった。しかし夜行バスだと片道3500〜4000円ぐらいで行ける事が判明。年パスがあるからロープウエイ代はかからない。さっそくお休みの日にバスの予約を入れました。

 最初に訪れたのが2009年の9月で、まだ夏のなごりが残っている頃、2回目が2010年12月で冬になろうとしている時期でしたが、今回は紅葉シーズンに来ることができました。山頂の方はすでに見ごろが過ぎていて山麓の方が色づいていましたが、従業員の方のお話では今年はあまり鮮やかな方ではないとの事。それでも毎回来る度に山の風景が変わっていて飽きることがありません。

 山頂駅に着いて今回まず目に入ってきたのがコレ!段ボール製のゴンドラです。これは着ぐるみとして作ったそうです。上の懸垂機のところに頭を入れて、両脇から手も出せるようにしたとか。(青い丸の部分がその跡)  山頂駅の2階には御在所ロープウエイの事が詳しくわかる「ロープウエイ博物館」があるのですが、そこへ行く階段の手すりがケーブルになっているじゃないですか!今回始めて気付いたのですが、以前からこうだったかな?

2009年に最初に訪れた時、博物館の腰掛けがあった所が 

ワイヤーの実物展示になっていた!触ってみると頑丈でした。

山頂の売店のチョロQ売場にも変化が 

なんと白鉄塔が増えている!

 そして駅舎内のコンセントやスイッチのカバーがゴンドラのデザインになっていた。こんなところまでゴンドラにするなんてステキです。山麓駅の通路は白い壁なので乗車待ちで並んでいるお客さんも気づいて「カワイイ!」とか言っていました。  いつも声をかけてくださる従業員さんにスイッチカバーの事を話すと「ゴミ箱は御覧になりましたか?」と言われ、リフト乗り場の前に行くと、これもゴンドラのデザインになっていました。

 6往復目で山頂駅に着いた時に運転室に呼ばれて中に入ると、運輸技術部の部長さんと課長さんからプレゼントを頂いちゃいましたよ。ロープウエイグッツセットです!自分ごときにこんなことしてもらってもう恐縮でした。  その中でも特別なのが、例のスイッチカバーです。従業員さんたちの手作りなので非売品なんです。だからシャレでスゴイ値段が付いています。(笑)あと11並びの日のチケットの試刷も特別に頂きましたよ。こっちもスゴイ値段...

 中でも極め付けのプレゼントがコレ!なんと初代ゴンドラに取り付けたあった御在所ロープウエイのマークのプレートです。もうスゴイ感激なんですけど。このマークの由来も教えてくださいましたよ。これは御在所のGでして、斜のラインは御在所で一番急勾配の30度を表しているそうです。家に帰って以前知り合いからもらった初代ゴンドラの写真を見てみたら、ちゃんとそのマークのプレートを確認できました。

 2009年に初めて御在所を訪れた時、山頂の運転室から従業員の方が出てきて「ロープウェイのブログを書いてる方ですよね?」と声をかけてもらいました。駅の監視カメラにビデオや写真を撮りまくっている怪しい自分の姿を発見して気づいてくれたんですね。その方は御在所ロープウエイの運輸技術部長さんで、初めて会ったのに心よく運転室を見せて下さいました。同じ運輸技術部の課長さんとも親しくお話をさせて頂きました。2010年に訪れた時は、課長さんが自分を見つけてくださって声をかけていただき、貨物用搬器のペーパークラフトや古いチケットの廃券を頂きました。そして今回の3回目も部長さんたちに気づいてもらい、自分が山頂駅に着くと運転室から出てきてくれました。

 御在所ロープウエイに来ると、いつも働いている人たちの仕事に対する情熱と誇りと愛情が伝わってきます。そこに「エンターテイメント精神」が加わり、従業員さんたちの「遊び心」が施設内のあちこちに表れているのです。課長さんが「とにかく四角いモノを見ると何でもロープウェイにしちゃおうと思っちゃうんです」という一言がもう最高でした!運転室にある操作板の四角い計器を指差し「これもホントは赤く塗りたいぐらいです」ともうビョーキ(笑)。でもそこに「うちのロープウェイ、スゴイでしょ!」という愛が感じられるのです。普通は山頂に来ると外に出て景色を楽しむのでしょうが、自分は駅舎内のロープウェイのオブジェをみつけて楽しんでいるだけで毎回時間が過ぎてしまいます。「今度はこんなモノを作ったか!」という僕の期待はこれからも裏切られる事はないでしょう。

2009年9月10日

2010年12月26日

2011年11月17日

(2011年11月21日掲載)

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2009年のレポート
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