「阿蘇突如大爆発」の記事

「世界画報」昭和33年8月1日発行の第27巻第8號に阿蘇の中岳が爆発した時の記事が載っていました。

『六月二十四日午後十時二十分頃、熊本県阿蘇郡阿蘇国立公園内中岳第一火口が、突如大爆発を起こし、阿蘇山上ロープウェー火口駅で作業中の人のうち十二人が死亡、重症六、軽傷二十二、行方不明一の死傷者をだすという惨事を起こした。 阿蘇山で一度に四十一人の被害者を出すという爆発は、今度がはじめて。降灰、爆風と共に降りしきる火山弾は火口駅の鉄筋二階建ての屋根に、直系五十センチ大の大穴を、ハチの巣のようにあけたほどの物凄いもので、夜間であったため登山客がなく、更に数多くの死傷者をださなかったことは、せめてもの幸いであった。 尚、今回の爆発は昭和八年以来の大規模な噴火ともいわれている。』以上本文より。

 阿蘇山ロープウェーは昭和33年4月10日に開業したようなので、開業間もない約2ヶ月後の6月24日にこの火山噴火の被害にあったことになります。「鉄道データファイル」No.292に載っている「阿蘇山ロープウェー」の記事によると、この被害にあわれたのは大和索道の関係者が多かったようです。復旧工事前は61人乗りだったキャビンも、復旧後は81人乗りに架け替えられたそうです。山麓駅の前にあった茶屋らしき建物が崩壊しています。特徴のある丸い山麓駅舎は今でも存在しているようです。噴火当時のロープウェーの様子がわかる貴重な記事だと思います。

(2010年4月21日)

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