「科学ブック」のアタミロープウェイ

 昭和30年代に世界文化社が「科学ブック」という幼児向けの雑誌を発行しており、毎月いろんな特集を組んで発売されていました。その中の一冊「第2号/りくの のりもの」では写真と絵で乗物の仕組みをわかりやすく説明してあり、電車、蒸汽機関車、バス、モノレール、ケーブルカー、トロリーバス、それからジェットコースターやエスカレーターまで紹介しています。その中にロープウェイを説明したページもありました。

『ろうぷうぇいは たにを わたったり、きゅうな さかを のぼったり する ために つかわれます。くうちゅうに はられた つなを つわたって うごきます。』 

 幼児向けの雑誌なので文章が全部ひらがなで書かれています。雑誌の中には書かれていませんが、これはアタミロープウェイです。たぶん初代の搬器で2色の塗り分けが独特です。この雑誌は単色印刷のページなので色がわかりませんが、当時の絵葉書などを参考にすると白と赤だったようです。(のちに赤と山吹色に塗られた時もあったようです。)この雑誌の発行が昭和34年9月で、アタミロープウェイの開業が昭和33年なので、まだ開業して間もない頃の画像です。熱海後楽園の場所は埋め立地だったようなので、その前は海の上を渡るロープウェイだったことがわかります。

 アタミロープウェイは今でも健在ですが、1990年代頃にスケルトンタイプの搬器に架け替えられ現在に至ってます。しかし上の懸垂器はこの写真と形が同じなので、今でも開業当時の物だと察します。

 スキー場のリフトの画像は自分はまったく何処だか検討がつきません。

 ロープウェイが載っている第2号の表紙。新幹線ができる前なので当時一番早かった特急こだまが表紙を飾っています。東京⇔大阪間が6時間50分だったそうです。  雑誌の最後に親や先生が子供に乗物の仕組みを説明できるように数ページにわたって解説が書かれています。これはロープウェイの説明文です。支索を「つり網」えい索を「ひき網」」と書いてあります。

(2009年2月2日)

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