自分が下関の火の山ロープウェイを訪れた時、東京からロープウェイが目的で来た事を話したら従業員の方たちがとても親切にしていただき、「これに火の山ロープウェイの記事が載っているんですよ！」と待合室に置いてあった雑誌を教えてくれたのが「鉄道データファイル」でした。以前から書店でもよく見かけていたので、その存在は知っていましたが、まさか索道の記事が載っているとは思わなかった。それは２００８年５月７日発売の通巻2１８号で、千光寺山ロープウェイといっしょに火の山ロープウェイの記事が載っていました。他にもロープウェイ関連の記事があるのではないか！と大きい書店に行きバックナンバーをチェックしてみると索道記事が毎週のように取り上げられていることを知りました。鉄道とちがって専門の雑誌や情報紙がないロープウェイ、鉄道雑誌に紙面を借りたようなかたちでも毎週キチンとした索道記事を楽しめる雑誌があった事が嬉しいです。この雑誌はページが簡単に切り離せるようになっていて、自分で好きなように分類できる専用のバインダーが別売りされているので、それに索道ページだけ集めたら立派なロープウェイ百科事典になります。

書店にあるバックナンバーから判断すると、索道記事は２００７年５月２９日発売の通巻１７０号からで、以後徐々に索道記事の登場が増えてゆく。その１７０号では、かつらぎ山ロープウェイの記事の後に「鉄道のテクノロジー」というコーナーで「ロープウェイ」という見出しで４ページにわたり索道のしくみや簡単な歴史などが載っています。まず読者に「ロープウェイは特殊鉄道であり鉄道事業法に基づいて営業されている」ということを述べているところが、たぶん索道に興味がない読者に理解してもらおうという意図であるような気がする。

「国鉄・ＪＲの車両」「駅のプロフィール」などいろんな項目があり、索道記事は「民鉄の車両」というセクションに毎週だいたい１ケ所、もしくは２ケ所ぐらい掲載されています。建設された由来や搬器の特徴など、とても詳しくわかりやすい文章で書かれていて、とても勉強になります。現在の搬器の事はもちろん、初代からの搬器の説明などもちゃんと書かれているところが嬉しいです。

　鉄道データファイルのホームページに刊行一覧表がありますが、記事の見出しが「○○ロープウェイ」というようなロープウェイの名称ではなく、運営している会社や団体、市の名前などになっている。（たとえば「千光寺山ロープウェイ」の見出しは運営している「尾道市」というぐあいに...）なので一覧を見ただけでは索道が載っているのかわかりずらい。このリストは自分が大手書店などに行き全号をチェックして制作しました。創刊号から通巻１６９号までは索道記事はありません。よって索道記事が最初に登場した１７０号からリストアップしてあります。この雑誌は現在も毎週発行されていて３００号まで発売される予定だそうです。これから発売される号については確認できた時点で更新していきます。みなさんが資料を探す手助けになれば幸いです。（個人の制作なのでまだ不完全なところがある可能性がある事を御了承ください。）

追伸。この「鉄道データファイル」に索道記事を担当している こぶさん からの情報で296号をもって索道記事は完了だそうです。（2009年１１月12日記述）

　余談ですが、自分がバックナンバーを調べる手助けとして書店を歩き回りましたが、神保町にある「書泉グランデ」という大型書店にバックナンバーがほぼ全巻在がそろってあります。鉄道関連の書籍、ＤＶＤの品揃えはすばらしいです。