交通博物館のロープウェイに再会!

 2006年の5月頃に神田須田町にある交通博物館が閉館するにあたり「交博秘蔵乗り物模型蔵出し大公開」と題して、過去に展示されていた模型が再び展示されている。自分は子供の頃、この交通博物館が大好きな場所で、鉄道模型のパノラマ運転を見るのと同じぐらい好きだったのが特殊鉄道室にあったロープウェイの模型だったんです。2005年5月頃に数十年ぶりにここを訪れた時、このロープウェイに会えるのを楽しみにしていたのですが、すっかり無くなっていてガッカリしました。その後、知人から「蔵出し公開」でロープウェイの模型が展示されていたという情報が!仕事が落ち着いた11月にやっとたしかめに行くことができました。

 さっそく特別展示室へ行くと、大きな電車の模型の間にちょこんとロープウェイが展示されていた。30年数年ぶりの再会に感無量であった。山や駅などの地形部分はもうないのでしょうが、搬器はちゃんと保存されていたんですね。今見てもホント良く出来ている。

ロープウェイ搬器  

制作年:1955年(昭和30) 縮尺:1/50  制作者:川合製作所

秩父三峰ロープウェイの設備を模して制作。ボタン操作で搬器が上下に走行した。機構部分は川合製作所、地形部分は榎本模型製作所が担当。1階の特殊鉄道室に展示されていた。 (以上 展示の解説文より)

 模型もさる事ながら、展示してあった当時の様子の写真がまた懐かしかった。まさしくコレですよ!この写真の少年の様に自分も眺めていたわけです。このジオラマ全体が僕にとっては憧れであって、これをそのまま家に持って帰りたいと何度思ったことか。ロープウェイの展示の横にはケーブルカーやモノレールもあった記憶がある。老朽化のため1979年(昭和54年)に引退と書いてあった。もうかれこれ26年前には無くなっていたんですね。

 これは昭和34年10月10日発行の「社会科クラブ」第31号「交通の今とむかし」の中で交通博物館見学というページがあり、その中で紹介されているロープウェイの画像です。ここではケーブルカーと書かれています。この頃は「空中ケーブルカー」という呼ばれ方もしていたからだと思います。山頂駅もよくできています。構造がわかりやすいように屋根や柱が透明に作られています。

(2005年11月3日)

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